THIS YEAR NEXT YEAR: 2022 GLOBAL END-OF-YEAR FORECAST

KATE SCOTT-DAWKINS

経済の先行きが不透明な中、広告がビッグテックや小売業を占う存在として脚光を浴びています。そのような中、世界の広告経済の健全性をめぐるシナリオは、決して否定的なものではありません。私たちは、2022年の世界の広告成長率は、米国の政治広告を除いて6.5%になると考えています。これは、6月に発表した8.4%成長という予測を下回るものですが、それは主に中国への期待値を下げたことによるものです。中国を除いた2022年の成長率は8.1%と予測しています。

また、広告の成長率を3年複利で見ることも有効で、パンデミックの変動や広告市場の一般的なアップダウンの性質を本質的に平滑化することができます。否定的な見出しが並んでいながらも、2019年から2022年までの総広告の3年複利年成長率は8.8%で、2016年から2019年の8.7%とほぼ同じと推測されます。

WHAT’S MAKING US OPTIMISTIC

  1. 大幅な減少は、一部の市場の一部のチャンネルに限られている傾向にある
  2. 大口広告主は、警戒感を示しているものの、収益が増加している
  3. 失業率は引き続き低く、新規事業の創出が成長の源泉となっている
  4. デジタルメディアは成長を続けている

2023年に向けて、コネクテッドTV、リテールメディア、そしてインドなどの急成長市場において大きな伸びを示し、世界の広告成長率は5.9%になると予想しています。この数字は、6月に発表した6.4%の予測から若干下方修正したものですが、ウクライナ戦争の激化やパンデミック規模の世界的災害がなければ、2024年には6.2%まで成長し、2027年までは一桁台半ばの減速傾向に戻ると予想しています。

SOME KEY FACTS:

  • 6月時点の予測との差は、主に、3%の成長から0.6%の減少に転じた中国と、6月時点の10.1%の成長(政治広告を除く)に対し7.1%の成長を予測した米国に対する期待の変化によるものと言える。この2つの市場は、2022年には全広告収入の55.5%を占めることになる
  • 2025年には、すべての有料テレビ事業者を合わせても、米国の家庭の半数以下にしか到達しなくなっている見込み
  • リテールメディアは、今年、9月時点の予想である1,010億ドルから増加し、1,107億ドルに達すると予測される
  • 2022年、GoogleとMetaは、中国を除くすべての(デジタル以外も含む)広告の7%を獲得

 


GroupM_TYNY_DEC_2022 – Japan Summary Edition(日本語サマリー版)
GroupM_TYNY_End-Of-Year-Forecast_DEC_2022(英語版)

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