GroupM: メディア脱炭素化の取り組みを継続、カーボンカリキュレーターにSeenThis社によるアダプティブ・ストリーミング(最適化配信)とデータ転送速度測定を導入

世界最大のメディアバイヤーがSeenThis社とグローバル・パートナーシップを結ぶ：同社からのデータをカーボンカリキュレーターに組み込み、プランナーやバイヤーへ各キャンペーンのCO2による環境への影響を可視化

ニューヨーク、スペイン（2023年8月24日） – WPPのメディア投資グループであるGroupMは、世界最大のメディアバイヤーである同社がデジタル広告から排出される不要なCO2排出を削減・回避すべく、SeenThisとのグローバル・パートナーシップを本日発表した。この画期的な提携により、GroupMとそのエージェンシーは、SeenThisの専門知識と独自技術を活用し、ディスプレイ広告キャンペーンのパフォーマンスを向上させながら、クリエイティブ配信によるCO2排出量を管理し、最小限に抑えることができるようになる。

また、GroupMとSeenThisは、データ転送の排出コストの方法論も調整し、これをGroupM独自のカーボンカリキュレーター（排出量計算機）に組み込み、プランニングやキャンペーン後の分析に使用する。これにより、GroupMの代理店は、デジタル・チャネルにおけるデータ転送について、より詳細なサプライチェーンの意思決定を行うことができるようになる。

GroupMのパートナーシップ、広告、リテール・テクノロジー部門のグローバル責任者であるEd Fanningは、次のようにコメントしている： 「世界有数のメディア投資会社として、GroupMのチームは、メディア・プランニング・プロセスの一環としてCO2排出量を明確に把握できるツールやテクノロジーを開発することを使命としています。このパートナーシップは、2022年に発表したメディア脱炭素化のためのグローバルな枠組みを基礎とするものであり、メディアのサプライチェーンを脱炭素化するという私たちのコミットメントにおける重要な一歩であると考えています。」

SeenThisのCEOであるJesper Benon氏は、「当社独自のストリーミングは、デジタル・エコシステムにおけるパフォーマンスと持続可能性の間に存在するトレードオフに対処するものであり、このソリューションの利点をGroupMの新規および既存のクライアントに提供できることを嬉しく思います。GroupMのエージェンシーは、CO2排出量を最小限に抑えながらパフォーマンスを向上さることで、さらに注目を集め、クリエイティブのケイパビリティを引き出すことを可能にします。私たちは、光速の広告表示を実現することで、より多くのユーザーの関心を集め、無駄なインプレッションを減らし、リソースをより効率的に活用できるようにします。」と付け加えた。

SeenThisは、データの浪費とCO2排出量の関係を以前から研究しており、第一線の科学者と共同執筆によるホワイトペーパーや、キャンペーンのクリエイティブ配信によるデータ転送と関連する排出量を広告主自身が分析できるエミッションダッシュボードを公開している。

SeenThisのCCOであるThomas Houge氏も、次のように付け加えている： 「我々は、デジタル広告キャンペーンがもたらすCO2の影響を最⼩限に抑えるという取り組みをさらに強化するため、GroupMとグロ ーバルパートナーシップを結べたことを光栄に思っています。WPPのクライアントがマーケティングを通じてより持続可能なビジネスを推進する必要があることを理解しており、サステナビリティと持続可能なビジネスの成果を一体化して推進する当社のテクノロジーを提供できることを非常に喜ばしく思っています。」

初期段階では、GropuMのエージェンシーはSeenThisのエミッションダッシュボードを使用してデータ転送を測定し、キャンペーンの排出量についてより深く理解する。最終的には、データはディスプレイキャンペーンの計画を可能にするために直接GropuMのツールに組み込まれる。

SeenThisのテクノロジーは、すべての主要な広告サーバー、パブリッシャーネットワーク、サードパーティプロバイダーと連携することができ、クライアントとエージェンシーの両方が同じメディア予算でより多くを実現することを可能にする。このアドテク企業は、ロンドン、ニューヨーク、シンガポール、パリ、ストックホルム、オスロ、シドニーにオフィスを構えている。