GroupM x SeenThis、グローバル・パートナーシップの初年度に230トン以上の二酸化炭素排出を削減

GroupMカーボンカリキュレーターｘSeenThisテクノロジー、昨年の提携開始以来、スマホ1500万台以上の充電に相当するCO2排出を回避

ニューヨーク（2024年8月1日） – WPPのメディアエージェンシーであるGroupMは本日、SeenThisのアダプティブストリーミング技術を自社のカーボンカリキュレーターに完全に統合したことを発表した。2023年に始まったこの提携により、GroupMとそのエージェンシーは、SeenThisの専門知識と独自技術を活用し、ディスプレイ広告キャンペーンのパフォーマンスを向上させながら、CO2排出量を管理し、最小限に抑えることを実現した。

このグローバル・パートナーシップにより、この1年間で1,500万台以上のスマートフォンの充電に相当する230トン以上のCO2排出量[1]削減に貢献した。28市場にわたる約260のGroupM広告主がこのテクノロジーを活用することで恩恵を受け、同時にデジタル広告のパフォーマンスも向上している。SeenThisの技術は、目に見えるクリエイティブ・アセットにのみデータを転送するため、データの無駄を省き、ユーザーの注目度を高め、目標達成に必要なインプレッション数を減らすことに寄与する。インターネット・サプライ・チェーンの各部分がエネルギーを消費するため、このインプレッション数の減少がCO2排出量の削減にもつながる。

SeenThisの技術を使用したアジアの主要銀行UOBの最近のキャンペーンでは、データ消費量を25％削減し、ビュースルーレートを245％向上させた。これは、高精度なターゲティングとパフォーマンスの最適化の効果を示している。

この独自技術は、GroupMのカーボンカリキュレーターにシームレスに統合されており、すべてのGroupM広告主は、キャンペーン前のプランニング時にSeenThisを使用した最適化効果を評価できるようになっている。これは、トライアルを再現可能な成功に導き、スケーラブルなプロセスを構築するGroupMのアビリティを示し、業界の関心の高まりと、共通の測定フレームワークへの要望も、これを後押ししている。この技術はCO2排出量の削減とビジネス成果の向上が両立可能であることを証明しており、当面の焦点は、成功したトライアルやテストを常にキャンペーンの一部として取り入れることである。

「2023年、私たちはSeenThisとの協力し、パートナーからのデータを利用して排出量を最小限に抑えることを目標に掲げました。そして1年経った今、私たちはメディア脱炭素化のためのグローバルな枠組みを構築し、その目標を達成しつつあります。このパートナーシップの成功は、メディアのサプライチェーンを脱炭素化するという我々のコミットメントにおける重要な一歩であり、より多くの広告主がSeenThisを利用することで、排出量とパフォーマンスの両面でポジティブな結果をもたらすことができます」と、GroupMのグローバルパートナーシップ責任者Kieley Taylorは述べている。

「私たちのパートナーシップは、ベンダーが即座にターンキーソリューションを提供することで、GroupMがユーザーエクスペリエンスを向上させながらCO2e削減を実現できるようにした最初の一例です。GroupMが排出量の最小化とパフォーマンスの最大化の両立に注力し、SeenThisのデータを活用し広告主に対してこの知見を共有し、ビジネス成果の低炭素価格を促進していることを非常に嬉しく思います」と、SeenThisのグローバルエージェンシーディレクターであるThomas Bowens氏は述べている。

注[1] 排出量の試算はGroupMによって算出され、総フットプリントは320.48 mtCO2e、従来のダウンロード技術と比較して回避されたデータ廃棄量3,636,139 GBに基づく。

SeenThisについて
2017年以来、スウェーデンのテック企業SeenThisは、あらゆる場所、すべての人のためのスクリーン体験を進化させてきた。その画期的なアダプティブ・ストリーミング技術により、SeenThisは従来の技術に比べ、デジタルコンテンツの配信と気候への影響を変革している。40カ国以上、1000以上のブランドに対して数十億ストリームを配信している同社は、インターネットを再構築する旅を続けている。世界7カ所のオフィスに勤務するSeenThisの社員は、真に高速でエネルギー効率の高いインターネットを創造することに情熱を注いでいる。詳しくはseenthis. co.